信頼
え、いいの?
と思って番号の入ったレシートをしまう。
某ハンバーガーチェーンや牛丼屋などではレシートに呼び出し番号が書かれている。でも店員さんは私の番号を確認しないまま商品を渡してくる。
もしお客さんがトイレに行っていたとして、呼び出しても誰も来なかったとき、何者かが何食わぬ顔でその商品(もちろんテイクアウト)を奪って持って帰ったら。
平和すぎる。私はこういうときよく唱える。平和すぎる。この言葉には信頼で成り立つ日本の民度の良さに対する感心と、にしてもセキュリティが緩すぎないか、という警鐘が混ざっている。先日も回転寿司に行ったとき、スマホで予約していたのだが、チェックインは液晶に3桁の数字を打つだけだった。やや、平和すぎる。適当に3桁の数字を入力して予約していたお客さんの番号を奪うことが出来てしまう。傍目から見れば不審だからそんなことしないだろう、という並の感覚はあっても、これが海外なら平然と番号をポチポチする偽客が現れる!といったような海外への飛び火を絡めた危機感も抱いている。
なんて緩いんだ。最近だってしょうゆを舐める事件が起きたじゃないか!
と思ったりもするが、
我々日本人ハ仁義ヲ重視スル者デアリ、信頼ヲ裏切ル事即チ是恥也。故二此ノ事件以後、必ズ醤油舐メズ。
と思ったりもする。とにかく、私の生活は周囲の信頼で成り立っているのだという幸運を感じることが少なくない。今日が快適に過ごせるのも皆が皆に気を遣いながら、透明で見えないほど当然の信頼を築いているからなのだろう。感謝。
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