線に関する覚書1
こんにちは、ミルフィーユです。 最近は、仕事の息抜きに本を読むことにハマっています。 その中でも、特に印象に残ったものを紹介しようと思います。
最近読んでいて特に印象深かったのは、李箱(イサンと読みます)の「線に関する覚書1」という詩です。
不思議な文章が多いのですが、音韻が心地よく、一度読むと頭の中で何度も繰り返してしまいます。三拍子のような響きが続き、テンポの良い文章です。
私は普段詩を読むことはあまりないのですが、李箱の作品集を読んでいるなかで登場し、深く印象に残りました。
この詩を書いた作家である李箱は、植民地時代の朝鮮を生きた人物で、「翼」や「烏瞰図」などの作品も書いています。難解で解釈が分かれるような部分も多いですが、ある時突然すっと頭に入ってくるような透明感のある文章が魅力です。
李箱の作品は主に韓国語で書かれていますが、この「線に関する覚書」のシリーズは日本語で書かれています。そのため、李箱の独特の文体をそのまま味わうことができる作品です。
インターネットや書籍などには、解説が載っていますが、人によってさまざまな解釈があるようです。読む人ごとに感じ方がかなり変わるような詩だと思います。本文は青空文庫で読むことができるので、興味を持った方は是非読んでみてください。
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