ASK NOT what your country can do for you,

ASK what you can do for your country.


【ジョン・F・ケネディ】
第35代大統領就任演説の有名な一節ですね。
近代歴史にて欠かすことのできない人です。
事実、世界が核の炎に包まれようとしていたのを
阻止した人でもあります。(キューバ危機)

さて、今回お話をするのは、彼が大統領になれた勝因についてです。
どのようにしたのか、見てみましょう。


ケネディの大統領選の時に、
候補者同士の討論会が、初めてテレビ中継されました。
ケネディの相手は、リチャード・ニクソンで、
かなりのキャリアを持ち、実力もあった議員です。
事実、弁論上では、新米のケネディを圧倒していました。
しかし、テレビを通して見ると、
二人に対しての印象がガラリと変わります。

討論会の時、
ニクソンのスーツは、薄い色のものを着ていました。
一方、ケネディは、逆に濃い色のスーツを着ていました。
すると、当時のテレビを通して見てみるとどうでしょう。
濃い色のおかげでケネディは力強く見えて、
ニクソンは弱々しく見えてしまったのです。
これだけではありません。
ケネディは、このテレビ討論会のために、
テレビ用のメークアップをしたことも大きな要因です。
これを行ったので、ケネディは堂々とした、
冷静な表情で討論を行えました。
一方、ニクソンは完全実力主義だったために、
見かけには全くこだわりませんでした。
何の対策もしなかったので、
照明の暑さで何度も汗をぬぐう場面も見せてしまったのです。
そのために、有権者から見れば焦っているように見えてしまいました。

こういった数々の「印象」の対策を行ったので、
実力のあったニクソンが不利になってしまい、
結果、第35代大統領選には敗れてしまいました。
(ただ、実力はあったので第37代大統領に就任しています。)

このようなケネディのイメージアップがなければ
彼が大統領に選ばれることはなかったでしょう。


と、「印象」について長々と書いてきましたが、
当の本人の私はどうだったかといいますと、
「印象」対策は皆無でした。
そのため、かなりの期間の就職活動をしていました。

第一印象は確かに大事です。
ただ、それだけではないということも忘れないでください。

それでは、このあたりで一旦終わりにします。
それでは次週をご期待ください。
さよなら
さよなら
さよなら